"科学シリーズ"などと銘打ち、大石を運ぶにはどうしたら運べるか、光の屈折を利用してなにができるか、などを物語の中に入れ、番組にバラエティーをつけた、しかし、一休禅師という実在の人物を描くことを忘れないようにし、一休さんが晩年を送った京都府下の通称一休寺(酬恩庵)などをスタッフが見学、一休寺特製納豆(折り箱入りお土産品)の売り上げに協力しました。
チーフディレクターの矢吹公郎氏は「テルテル坊主の表情に喜怒哀楽を出しました。アニメなので、どんな顔でも描ける利点を生かし、一休が寂しがっているとテルテル坊主がうなずいたりして一休の心を反映させました。『ご免下さい』とふすまをあけるときは必ずあいさつさせたし、ふすまを閉めるショットも必ず出させた。キメ細かに丁寧に描き、説教をしないでしつけを伝えた。そして、とんちのある一休だって"考える人"だということを知らせるため、考える"間"を置いた。木魚の音を入れて、"間"を盛りあげた」と、アニメ演出の手法を生かし「一休さん」を楽しくためになる番組にしのでした。
一休・藤田淑子、哲斎・清水マリ、和尚・宮内幸平、蜷川新右工門・野田圭一、伊予局・坪井章子など、声の出演者の活躍も大きかったようです。