・・・「健康とは」と問われると、まずあのWHOの健康の定義を思い浮かべる人は多いでしょう。
でも、あれでは何となくしっくりこないと感じている人も、少なからずいるにちがいない。
健康を論じることは、結局は人の生き方を論じることだから、どんな定義をしても、どこかに納得しきれない部分が残ってしまうのは当然のことかもしれない。
・・・ルネ・デュボスの『健康という幻想―医学の生物学的変化』は20年以上にわたり、保健学を学ぶ者の必読の書でした。
書名が示すように、科学知識や医療技術で健康を手に入れることはできないことを著者は強調する。